2024/04/08
親知らずを抜いて小顔になる?!
【歯ぎしり・食いしばり】は栄養状態が原因!?
今回は当医院でもご相談の多い【歯ぎしり・食いしばり】についてお話しさせていただきます。
「奥歯のセラミックが次々と割れてしまう」、「子供の就寝中の歯ぎしりが気になる」、などと歯ぎしりや食いしばりが原因で悩まれている方も多いと思います。
この歯ぎしり・食いしばりの原因は「ストレス」と言われており、就寝時のマウスピースの使用や日中の食いしばりの癖に気を付けてもらうことが主な治療法ですが、なかなか思うような改善が見られないことも多いでしょう。
ここからは歯ぎしり・食いしばりの症状を少しでも良くするために皆さんの日常生活を見直してみましょう。
見直しポイント① :ストレス度合い
見直しポイント② :夕食後、就寝までの時間はどれぐらい空けているか。
見直しポイント③ :寝る前に甘いお菓子など食べていないか。
歯ぎしり・食いしばりの原因として、「夜間低血糖」があります。
「夜間低血糖」とは、糖質の摂取が少なくて血糖値が下がる、糖尿病の薬が効きすぎて血糖値が下がるということではありません。たとえば、就寝前に糖質の多い食事を摂ると、食後に上がった血糖値が睡眠中に一気に下がります。この下がった血糖値を回復させようとするホルモンが分泌され、また一気に血糖値が上がり、血糖値が乱れます。
これが身体にとってストレスとなり交感神経が優位になるため、歯ぎしり・食いしばりの原因となることがあります。
受験生の夜食や仕事で帰宅が遅くなる方は、食事の内容が糖質(白米、パン、お菓子など)に偏りがちですので、焼き鳥や魚、豆腐、卵焼きなどたんぱく質が多い食事をぜひ意識してみてください。お子さんの歯ぎしりに悩まれてる方はおやつをたんぱく質の多いものにしたり、日中の水分補給にジュースを多く飲んでるお子さんは清涼飲料水ではなく、水や麦茶に変えてみるのも良いかもしれないですね。
見直しポイント④ :寝酒をしていないか。また、就寝前にカフェインが含まれるものを飲んでいないか
寝酒は睡眠の質を下げてしまうので控えましょう。
カフェインの多いものとして、コーヒー・緑茶・エナジードリンクなどがあります。
見直しポイント⑤ :タバコを吸っていないか。
喫煙は交感神経を優位にします。
見直しポイント5つご紹介しましたが、これらを改善したからといって、直接的にすぐに歯ぎしりや食いしばりをやめることは難しいと思いますが、食事内容を改善すると、体がストレスに強くなったり、睡眠の質が良くなったりして健康へのメリットは高いです。また、仕事中に首や肩を回したり、帰宅後はゆっくり入浴したりとリラックスする時間を設けるなど、歯ぎしり・食いしばりの原因である「ストレス」と日常生活から意識して上手く付き合うことが大切になってきます。